サンドリオン3周年記念CD第2弾『SOUND OF BEST』について-2

もう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!むり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!『Familiar base』、めっっっっっっっっっっっっっちゃくちゃ良くないですか!?!?!?!?!?!?!?キレそう〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(?)

号泣するところだった……あぶねあぶね。感情が爆発すると全部涙になってしまうんですよね、困ったなあ。ところで嬉しくても悲しくても最終的に感情って怒りに繋がりません?そんなことないか。

 

「キミ」って「今目の前にいるあなた」のことなんですよね。ああ〜そっかあ、そりゃそうですよね。

ライブやイベントでステージの上に立ったり人前に出たりする彼女たちにとって、目の前にいるのはお客さん(≒ドリオンズ)であって、その人たちとこの先の道を歩んでゆきたい、そういう想いがあるってやっぱり素敵だなあとかって思って、あのその、うんうん、そうなんですよ。うんうん。やっぱりわたしはそういうあたたかさが好きなんだろなあとかも思うし。

いや。とか言って。2番ですよね。「今目の前にいるあなた」ってメンバー同士でもあるんだろうなって。

MV観ました?

試聴動画として上がっていた分は1番までだったので、そこだけ見ていた時点では、「キミ」は誰某さんっていう「キミ」なんだと思ってて、実際そうなんじゃないかと思うんですよね。だけど、2番の「キミ」に触れたことで「キミ」はお互いのことも指してるんじゃないかって気がしたんです。

MV観ました?

全然こっち見てくれないじゃーん!?1番まではあんなに見てくれてたのに2番のAメロもう全然見てくれないじゃーん!!でも、本当にそれがすっごく良くて。こっちを見なくていいんです。メンバーを見るのがいいんです。進む先にある何かを見るのがいいんです。

ここのなあ〜、特に汐入さんと成海さんの歌声の優しさったらないなあと思うんだけど、それがメンバーにも向けられているように感じて、「あ、じゃあここの『キミ』は」と思うと、この時視線の先にいる「今目の前にいるあなた」でもあるんだろうなと思うんですね。

だから、この曲の最後、落ちサビ以降をパート分けではなく、全員で声を重ねて歌うことで「今」の二つの「キミ」を重ねることができるように感じるし、そうして次にあるのが、気持ちを新たに強くする、彼女たちが行き先を再確認する『僕らのSailing!!』に続き、そのあとにドリオンズを迎える『Go!Action』(ちなみに、この曲がソロコレでの成海さんver.を踏まえた歌詞になっていることであの作品がサンドリオンの軌跡の一部として早くも昇華されたと思えました)が置かれるのがとてもとても良いなと思います。ちな、このあとに『Zodiac Sign』なのやばない?やばい。

そういう風に「キミ(君)」への意味合いを捉えた時に、このベストアルバムに収録される曲たちへの感じ方がまた変わったんですよね。

特に最後の『がむしゃらリテイク』が1番キレそうになった(?)。やっぱり曲としてめちゃくちゃ大きくなったなあと感じて。それがそのまま彼女たちの大きさなんじゃないかとも思うし、ドリオンズとメンバーとでしっかり手を取り合って進んでいきたいってそういうことなんだろなあとか思うんですけど、んで、ここのクレジットに会沢さんの名前を見つけた時にまたこの曲の大きさを知るんですよね。

ああ、そうか、そりゃそうなんですよね。

「キミ(君)」は「今目の前にいるあなた」なんだけど、彼女たちにとっては今もずっと、いつだって、「キミ(君)」は目の前にいてくれる存在なんだろうなあ、きっと。実際にそこに居なくても、彼女たちにとっては心の中に居てくれる存在なんでしょうね、きっと。そういうことを感じて、そしたら、サンドリオンのこれまでを含んだ上で、1stミニアルバムの一曲目であったこの曲を最後に置いてるってことだと思うんですよ、そうしてまた新たにスタートラインを引いて、その先を踏み出していく歌を歌うというのが、もう、これほんと…………まじキレそう……………………

 

オフショットも観ました?

「"ラブち"を込めました」「サンドリオン と ドリオンズ への"ラブち"」という黒木さんの言葉(ラブちについては説明せんのかい!wとなった)が、だから、全てなんじゃないかと思います。

 

あーもうほんと、2番のAメロで5人が1人ずつ合流していって、Aメロ終わりにひとつの場所目指して駆け出していくところとかめっっっっっっっっっっっっっちゃいいよね!?!?!?それぞれが、歩いてきた道の途中で出会って、同じ時間を過ごす中で、そこがひとつの居場所になって、思い出もたくさん詰まって、知らず知らずのうちに大切な「familiar base」になった。それはきっと、ファンから見たサンドリオンでもあるし、メンバーから見たサンドリオンでもある。

ってことなんじゃないですかね。

はあ〜〜めっちゃいいな……。

 

 

 

 

 

 

アルバムミックスだったり、リアレンジだったりで、収録曲たちが原曲と変わったことは、何かを失うことでもなく、何かを忘れ去ることでもなく、ただ、そこに在ったものをそこに在るものにして、彼女たちが前進するための、ひとつの手段に過ぎないのだろうな、と思います。

 

願わくば、「いつかの誰か」にとっても、この場所が、『Familiar base』となりますように。

サンドリオン3周年記念CD第2弾『SOUND OF BEST』について

タイトルが長い。

いやでも大事じゃないですか、3周年の記念ですよ。

愛の塊じゃん。

3周年記念CD第2弾としてベストアルバムが発売される報せが入ってから何ヶ月?待ちに待った(マジで待った)発売日がいよいよ迫っている現在2020年6月30日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか、ベストアルバムが楽しみで仕方ないですよね!?!?!?楽しみで仕方なくて公開されてる試聴動画を観るのを日課にしてたり、既存曲をプレイリストに入れて「ベスト」ってタイトルつけて毎日繰り返し聴いちゃったりなんだりしてますよね!?!?

 

プレイリストを作って繰り返し聴く中でやっぱり響くのは「君(キミ)」でした。

これはおそらくわたし自身がその言葉に弱いというのが一因として大いにあるとは思うのですが、だけどもやっぱりサンドリオンさんの曲においては、そういう二人称が特別重要なんじゃないかとわたしは思っているんですよ。

個人的にサンドリオンさんを初めて聴いたのが2ndミニアルバム『WANDERLAND』だったのですが、その時から、特に『Zodiac Sign』とかそうなんですけど、二人称の意味合いが重いなって(笑)。でもそれは、架空の誰かを思い浮かべたものではないからそうなるんじゃないかと思うんですよね。「いつかの誰か」よりも「今目の前にいるあなた」に向けているからなんだと思います。

そういうのが「君(キミ)」が出てくる曲で感じられることなんですけど、新曲の『Familiar base』も例外ではありませんでした。現時点で公開されているワンコーラスにも「キミ」は出てきていて、その「キミ」に、彼女たちが思い浮かべている(であろう)誰かの存在を確かに感じられるんですよね。MVのせいでもあるのかな?ひとつひとつの場面を少ないカット割りで、彼女たちひとりひとりを追いかけるようなカメラワークが、その「誰か」の存在感をより強くさせているのかもしれません。

そんな『Familiar base』が本編最初に置かれていて、アレンジの加わった既存曲たちが流れていき、最後には『がむしゃらリテイク』のアレンジ版が収録されています。

綺麗だなと思うんですよね。

『WANDERLAND』でも思ってたんですが、今回も流れがとても綺麗なんですよね。「キミ」が大切にされる曲から始まり、「君」や「キミ」への想いが紡がれていくアルバムの最後を、「君」に絶大な信頼を寄せるこの曲で締めるのがやっぱりとても綺麗だなあと思います。

うーん。

いや、知らんのやけどな。知らんねんけど、この曲が発表された当初はちょっと違ったんちゃうかなって思うんですね。いや知らんねんけど、なんかこう、この曲って、最初はもっとフワッとしてたんちゃうかな〜思うんですわ。

最初は今よりもう少し「いつかの誰か」に向けていたんじゃないかと思うんですよ。

だけど、これが今回最後に来たのがとてもしっくりくるっていうのは、もう明確な「誰か」がいるからなんだろうなと思うんですよね。そして今回のアレンジで楽曲がより明るく華やかな雰囲気になったことで、それを喜びとしているようにも受け取れるなと思います。それと、このアレンジによる楽曲の変化は彼女たち自身の成長が反映されているようにも感じますし、アレンジ自体にその変化や成長への喜びも含まれているようでとても良いなとも思います。だから、『Familiar base』から始まって、『がむしゃらリテイク』で終わるっていう今回のアルバムはベスト盤らしく、これまでの軌跡もしっかり包括してくれるアルバムになっているのだろうと思います。

そして、このベストアルバムを正面からガッチリ受け取れるのはきっとサンドリオンを好きな人=ドリオンズなんだろうし、そういう人たちに向けたものなんだなと思えるアルバムが3周年を記念するCDであるというのが、それはもう愛の塊じゃんって思うんですよね。(ちなみに、同様にソロコレクションも「愛の塊」だなあと思います)。

 

まあ、妄想なんですけどね……いやだってまだ発売前やから……。

 

アレンジもされていることですし、ちゃんと手に入れて通しで聴いて(ライブで観て聴いて)初めて完成すると思うので、早く早く。

 

 

あ、追記。『わ』の一曲目だった『がむしゃらリテイク』が最後に来ることで、また新たにスタートラインを引いたというようにも受け取れて、とても良いなあと思いました(完)。

『再生讃美曲』について

「選ばなかった過去たちへ」という歌詞、最高にスタァライトじゃないですか?

 

youtu.be

フル尺がまだ聴けないので、今なにを語っても無駄なんだけど、それでも今受け取ってる情熱だけ燃やさせて。

前シングル『Star Parade』で個人的に感じたことは、過去への肯定と現在への祝福と未来への希望、という感じだったんですが、ここの過去に関しては「選んできた過去」だと受け取ってたんですよね。もちろん、この2作品はテーマや作られた経緯が異なるので、並べるのも少し違うのかもしれませんが、少なくとも私は選んだ過去についてしか考えてなかったので「選ばなかった過去」って聞くだけでどえりゃー!となっちゃったんですよね(視野が狭いな!?)。

そりゃ当然、「選ぶ」があるならば、「選ばなかった」もありますよね。いろんな選択肢がある中、どれかひとつを選ぶということは、無限にあるその他を選ばなかったということで。だけど、どちらにしても、そこには意志があると捉えることもできる。「選んだ」にある意志と並ぶ、「選ばなかった」という意志。「選べなかった」のではなく「選ばなかった」。

個人的に、否定形の言葉にはマイナスの印象を受けがちなので、「選ばない」も「選べない」もそんなにいいイメージを持たないんですが、ただ、スタァライトの文脈であれば、「選ばなかった」という言葉から、そこに含まれる意志をより強く感じられるなと思いました。

んで、そこから続く歌詞が「静かに捧ぐ讃美歌を」になっている点。

これもまた個人的な意見ですが、やはり「選ばなかった過去たち」というのに良い印象を持てないので、歌を捧げるならば鎮魂歌とかその類になるのではないかと勝手に思ってしまうのですが、あくまで讃える歌を捧げてるんですよね。それは「選ばなかった過去たちへ」の圧倒的肯定なんじゃないかって思うんです。神を讃える歌である讃美歌を、「選ばなかった過去たちへ」捧げるんですよね。めっちゃスタァライトじゃないですか?やばいでしょ。

ところで、形式的な点で言うと讃美歌にはリフレインがあります(Wikipedia参照)。今回の再生産総集編も全体を通してやはり「繰り返し」が軸になるんだと思いますが、その中でリフレインのある讃美歌(曲)を主題歌に起用するのはもはや必然的ですよね。やばいでしょ。

そして、今回の総集編においては大場ななの視点で物語が進むというのは明らかにされていることですが、この『再生讃美曲』もまた大場なな視点なのではないかと思っています。

フル尺がまだ聴けないので、今なにを語っても無駄なんだけど、この曲って、繰り返した時間の中での大場ななの気持ちを歌ってるんじゃないかって思っていて。それをみんなで歌い分けて、最終的にはそれをみんなで一緒に歌うことで、彼女(或いは彼女に共感できる人々)を救っていく歌なんじゃないかと思っているんですよ。

途中の愛城華恋(小山百代さん)が歌う「廻り廻る」から流れが変わるなと思っていて。天堂真矢(富田麻帆さん)が歌の中で踊り出すあたり(あ、転調するところのことです)からも変化はしていってるんですけど、それを経てからの「廻り廻る」以降はガラッと変わるように思います。その後に星見純那(佐藤日向さん)が言葉を繋げて、大場なな(小泉萌香さん)が引き継ぐっていう形だけでアニメ第9話を思い出しちゃってそれだけでテンション爆上げなんですが、歌詞を見てみると「ああ私たちは今何処へだって」「夢を宿し行ける」なんですよね。

夢宿してんじゃん大場なな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

未来に行けてんじゃん大場なな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

(大号泣)

 

失礼しました。

そこからはもう未来に目が向いてるんですよね、大場ななの目線がね。

そのあとまた合唱に戻ります。「ああ私たちは何者でもない」前後の歌詞は曲中に何度か繰り返されていますが、最初は大場ななとしての台詞だったり、各メンバーから大場ななに向けた台詞のような印象があるのだけど、最後は大場ななも含めた全員が一つになって「選ばなかった過去たちへ」向けて歌っている印象を受けています。何故眩しかったのか、何が眩しかったのか。時間を繰り返す中で8人となな自身が徐々に変化していったことによって、なながそれらをちゃんと見つめ、どんなカタチをしていたのかわかるようになったから、「だから眩しい」に続くんじゃないかと思っています。作中、「どうしてそんなに眩しいの」と華恋に問うたななが、「だから眩しい」と歌う。歌詞にあるこの流れは大場ななの視点から観た『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の物語そのものですよね……。やばいでしょ……。

きっと「選ばなかった過去たち」は、何度キリンに問われても、第99回聖翔祭までの時間を選び続け、その先に進むことを「選ばなかった」いくつものあの時(ななにとってのいくつもの「過去」)のことなんだろな。それを否定するのではなく、肯定していく。それがとても「スタァライトする」ことであると思うし、それがこの再生産総集編の主題歌で、ってそんなん、やばいでしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

再生産総集編、どんなアニメーションになるのか、楽しみです。

 

『Sound Orion Solo Collection』について-2

ちょっと!!!!!!!!!!なにこれ!?!?!?!?!?!?

ソロコレです。

は!?!?!?なに!?!?!?!?

 

黒木さん、これもう『illuminations』ちゃうやん!!!!!『illuminations(黒木ほの香ver.)』やん!!!いやそう書いてあるやん!?!?え、別物じゃん、全くの別もよ……素で打ち間違えた、別物じゃん!!!!ひえーーーーーーーーーー、遊園地……!だけど、これは今回のソロコレのプロローグですね分かります。原曲より輝きが増したように感じるこの『illuminations(黒木ほの香ver.)』、メロディのアレンジと歌詞と黒木さんの優しさと儚さと明るさがいい具合に混ざった歌声がうまく重なっていて、原曲とは異なる一曲としてまた新たな魅力が見えたとともに、今回のソロコレにエンタメ性があることと、「各々の色を輝かせる」という意味合いがあるんじゃないかって思わせるのに十二分な役割を果たせている。最高か?

小峯さん、『ブランコリック』じゃん!(?)この曲が好きな気持ちが滲んでますね?内側でぐるぐる回るようなこの歌を真っ直ぐな歌声に乗せて歌うと、こんなにも真っ直ぐな歌になるものなのですね。小峯さんは純度のある歌声だと思うのだけど、だからこそ繊細な歌がその良さに合うと思っていて、この曲は静かな歌ではないけれど、その秘めた熱さと繊細さを発揮できるもので、だからこそ彼女の魅力も十分光っている。最高か?

成海さん、天才か!?!?!?!?!?エンタメの大正解を引いた。真似しつつ、ネタにしつつって感じとオリジナリティを混ぜる感じ、ただひたすら本人が楽しそうなのがビシバシ伝わってきてそれがめちゃくちゃ良いし、だけどそれが独りよがりにならないのが彼女の魅力で、それがよく分かる一曲だった。声色の変化を楽しめるのはもちろん、聴いてて本人の楽しそうな姿も浮かび、それを思ってこちらが笑顔になってしまう、類稀な才能が存分に発揮されていた。最高か?

汐入さん…………かわいい…………『無重力ランデヴー』、元から可愛い&ノリがいいことであまりにも有名(わたしの中で)だったのに、今回のアレンジと汐入さんの歌い方と歌声のおかげで、原曲と異なる可愛さ&ノリの良さが生まれていて、一曲としての完成度も高くなっていた。いやあ、かわいい!踊りたくなる!踊れないけど!狙ったかわいさではないのがまた良くて。元の声の可愛さがあるから、普通に歌うだけで滲み出るんですよね、かわいさがね!あとリズムを外した歌い方とか、こう、少し捻った感じの方が汐入さんの可愛らしい歌声に合ってる。小悪魔的な可愛さですよね。でもくどくない甘さ、やみつきじゃん……本人はわりと天然寄りなのになんだそのギャップはやめなさい。え、まって、もしかしてわざと……?最高か?

 

小山さん。

好きです。

終わります。

 

いやまって、まって…………………………。

泣いたんですよね。後半になるにつれて、曲が盛り上がっていくのに合わせて、彼女の歌声もより伸びやかに、上に下に横に奥に広がっていく感覚。芯の強さが増していく感覚。確実に質量のあるなにかがジワっと染み込んでくる感覚。わたしはたぶんこれが大好きなんですよね。言葉がなくても伝わってくる感覚……………込められた感情が容赦なく耳から流れ込んでくるんすよ!?!?!?無理じゃん泣くじゃん……。この歌はサンドリオンを表してる一曲であり、小山さんを表してる一曲でもあると思っているんだけど、それをこのCDの締めに持ってくる強さと、それを担える小山さんの力。彼女が歌えば歌うほど曲の世界は広がっていって、またさらにこの曲の強度を高めていく。そして、そうやってこの曲の魅力が増していくことが彼女自身、ひいてはサンドリオンというユニットの強さにも繋がっていくようにも感じます。

………………最高か?

 

 

以上が聴いた直後の熱々の感想となります。いろいろ手直ししましたが。こわいね、自分がね。

ところで、CD一枚を通した解釈は以前にも書いたとおりで。

『SoundOrion Solo Collection』について - フイルムの奥の奥のほう

でも、こうしてひと通り聴いた上で一部訂正したいんですよね。

各々の色が濃く出るソロバージョンで各曲を歌うことで、曲の味も各人のカラーも深まっていく

そうして深まることで、逆に浮かび上がってくる鮮やかな色たち

以上のあたり、特に「深まる」「色」という表現はちょっと違うのかもなと思いました。

「深まる」のではなく、「輝きが増す」のだと思う。「色」ではなく、「光」。サンドリオンは色で例えられるのではなく、彼女たちはそれぞれが輝く光であり、星なんだと思います。ソロコレをひと通り聴いて、色みたいに重なって濃くなるというより、光の三原色のように、重なって明るくなっていく存在なんじゃないかと思いました。だから、「深まる」のではなく「輝きが増す」。それぞれがそれぞれの個性を輝かせ、それらが重なることで、サンドリオンという存在も浮かび上がり、その光も強くなっていくんじゃないだろうか。

 

ここまで書いてはたと思い出した『Wander Future』。「重なり合って」と言うのは、光だから?君と描くのは、もしかして星。見上げた夜空に輝く星、オリオン座…………君のもとまで届けいるみ………………ねいと…………………………はい、一曲目に戻って出直しです。他のアルバムもシングルも聴きます。

ボッコボコにされたので心地よく寝れそう。あいむかむばっくしましたが、また戻ってこれるかな…………あいるびーばっく…………。

『SoundOrion Solo Collection』について

発売前だから妄想も妄想という感じなんでコソコソと書くけどやっぱり妄想楽しいね。興奮のあまり書き残してしまう。

 

ソロコレの曲順、時系列が完全に逆じゃないですか。時系列的に最新から古い方へと並んだ曲順になっていて。んー、このソロコレで歌っていることってもしかして、そうだな、「取り戻す」みたいなことに近い、のかなあ、いや、うーん。なんて言うのかな、外にあったものを内側へ、自分自身のものにしていくような。それを力に変えるような。外から内へ……

そう、外から内へ、そして内から外へ、の方向じゃないかと思うんですよね。

『illuminations』は、空を見上げて星を見て誰かを思い浮かべる、思い出の中のぬくもりを探してるみたいな曲。いいよね〜。オリオン座が見える場所でまた会えますようにと祈り、会いたいと願う。最終的に「会いたい」とか意思を表す言葉になっているのがいいよね。「言いたくて」とか「届け」とかね。でもこれ視点的にはオリオン座を下から眺めてる歌なんですよね。歌う人たち自身がオリオン座を作る星々であるはずなのに、その人たちはそのオリオン座を見上げて歌ってるんですよね。不思議だね……今の気持ち……。これが最新曲のうちの一つなのも気にかかってはいましたが。彼女たち自身がオリオン座のはずなんだよ。

『ブランコリック』は、黒木さんがいつか言っていたみたいに内側にエネルギーがある曲。進みたくて懸命にもがくけれどうまくいかない、それでも必ず追いつくからと歌う曲。「脱げかけた靴を履き直し」という歌詞が良いんですよね。目指す場所も見えているのに、そこに進みたい気持ちだってあるのに、自分自身はまだたどり着けないまま。身体はまだここにあるまま。見上げてた空も今は近くに感じるのにね。もどかしい気持ちを抱えながら、もがいて足掻いてうまくいかない。だけど、それでもやっぱり自分は前に進みたいんだと、目指す場所に行きたいのだと、曲の中でその決意を新たにしていくんですよね。待ってとは言わずに、必ず追いつくからって靴を履き直すの、いやあーいいっすね!いい。泣いちゃうなあ。『illuminations』で意思に変わった思いをここでまた新たに固めていく感じ。隣にいてくれたら、じゃなく、隣に行くよって言うんですよね。

『Go!Action』は、ドリオンズを迎える歌。「お待たせしました」とサンドリオンが迎えてくれる歌。ウェルカムトゥザサンドリオン〜!って感じ。ただ楽しいだけじゃなくて、目の前にいる私たちを自由にしてくれる、笑顔にしてくれる、私たち自身のままにしてくれる、だから楽しいし、そういう姿にしてあげたいという彼女たちの優しさも詰まった曲だと思う。楽しいな〜。これまで何処かにいた「君」が目の前にいる歌で、「みんな」がいる歌。この曲からここまでの2曲で溜まっていた内側のエネルギーが外へ出て行き始める。

無重力ランデヴー』は、彼女たちが宙に放たれる歌。不安のドキドキもあるけれど、それ以上にドキドキするのは高揚感のせいなんですよね。その高揚感とともに宙に飛び出す。君に会いに行くんだと、弾むように、ステップを踏むように軽やかに。やっと進めますね……だけどふわふわしている。無重力だからね。少し彷徨ってしまっているけれど、そんな彼女たちの中の銀河で輝き出すのは、オリオン座。そう、いつか見上げたオリオン座なんですよね。オリオン座は彼女たち自身なんですよ。

みんな大好き『タイムトラベル』もまた、空を見上げているんですよね。だけど、その空は「変わらない」。なくした?うそ。ずっとそこに在ったでしょう。変わらないままそこに在った。過去を振り返って、色が褪せてしまった思い出にひとつひとつ色をつけていく過程は、繰り返した後悔も溢れた涙も含めて、今の自分が見て、そして感じた色で、それすらも鮮やかにしていくこと。自分の内側に変わらず在るものを認めて、過去のものを今の自分のものにして、ひとつの架け橋に変えていく。過去があるから今があることを認める歌ですよね。そして、答えはその今にこそある。

過去を辿って、切ない想いも抱えて、それでも目指したい場所があり、その先で会いたい人がいるから困難も乗り越えてゆける。そうして強くなっていく彼女たちが、胸の中で変わらずに在るオリオン座が光るのを認めたときに、彼女たちの今は輝き出し、未来にきっとつながっていくのでしょう。

 

うおわー!やばくない!?いや妄想だが!?

そうやって強くなって進んでいく姿を感じられる、彼女たちの強度が感じられるCDになっているのではないかなあ。きっと、たぶん、おそらくね……。

あと重要なのは、各曲をソロバージョンで歌っていることですよね。ひとりひとりがきっと個性を発揮して歌っているんだろうなって思います。そうして、各々の色が濃く出るソロバージョンで各曲を歌うことで、曲の味も各人のカラーも深まっていくんだろうなあ。そうして深まることで、逆に浮かび上がってくる鮮やかな色たちが彼女たちのパワーになって、外へ、前へ向かっていくんじゃないだろうか。

それを表すみたいにCD盤面が各人のカラーを白色の上にぶちまけた、みたいな感じになってるのもー!やばない!?お衣装が白色なの、新たなスタートを感じさせるようでとてもとてもイイー!ってなっていたし、輝きが眩しい!ってなっていたんですけど、その白色の上に5色があるの、やばない!?やばい。

今の時点でここまで殴られてるわたし、来週生きてるかわからないね……あいるびーばっく。