サンドリオン3周年記念CD第2弾『SOUND OF BEST』について

タイトルが長い。

いやでも大事じゃないですか、3周年の記念ですよ。

愛の塊じゃん。

3周年記念CD第2弾としてベストアルバムが発売される報せが入ってから何ヶ月?待ちに待った(マジで待った)発売日がいよいよ迫っている現在2020年6月30日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか、ベストアルバムが楽しみで仕方ないですよね!?!?!?楽しみで仕方なくて公開されてる試聴動画を観るのを日課にしてたり、既存曲をプレイリストに入れて「ベスト」ってタイトルつけて毎日繰り返し聴いちゃったりなんだりしてますよね!?!?

 

プレイリストを作って繰り返し聴く中でやっぱり響くのは「君(キミ)」でした。

これはおそらくわたし自身がその言葉に弱いというのが一因として大いにあるとは思うのですが、だけどもやっぱりサンドリオンさんの曲においては、そういう二人称が特別重要なんじゃないかとわたしは思っているんですよ。

個人的にサンドリオンさんを初めて聴いたのが2ndミニアルバム『WANDERLAND』だったのですが、その時から、特に『Zodiac Sign』とかそうなんですけど、二人称の意味合いが重いなって(笑)。でもそれは、架空の誰かを思い浮かべたものではないからそうなるんじゃないかと思うんですよね。「いつかの誰か」よりも「今目の前にいるあなた」に向けているからなんだと思います。

そういうのが「君(キミ)」が出てくる曲で感じられることなんですけど、新曲の『Familiar base』も例外ではありませんでした。現時点で公開されているワンコーラスにも「キミ」は出てきていて、その「キミ」に、彼女たちが思い浮かべている(であろう)誰かの存在を確かに感じられるんですよね。MVのせいでもあるのかな?ひとつひとつの場面を少ないカット割りで、彼女たちひとりひとりを追いかけるようなカメラワークが、その「誰か」の存在感をより強くさせているのかもしれません。

そんな『Familiar base』が本編最初に置かれていて、アレンジの加わった既存曲たちが流れていき、最後には『がむしゃらリテイク』のアレンジ版が収録されています。

綺麗だなと思うんですよね。

『WANDERLAND』でも思ってたんですが、今回も流れがとても綺麗なんですよね。「キミ」が大切にされる曲から始まり、「君」や「キミ」への想いが紡がれていくアルバムの最後を、「君」に絶大な信頼を寄せるこの曲で締めるのがやっぱりとても綺麗だなあと思います。

うーん。

いや、知らんのやけどな。知らんねんけど、この曲が発表された当初はちょっと違ったんちゃうかなって思うんですね。いや知らんねんけど、なんかこう、この曲って、最初はもっとフワッとしてたんちゃうかな〜思うんですわ。

最初は今よりもう少し「いつかの誰か」に向けていたんじゃないかと思うんですよ。

だけど、これが今回最後に来たのがとてもしっくりくるっていうのは、もう明確な「誰か」がいるからなんだろうなと思うんですよね。そして今回のアレンジで楽曲がより明るく華やかな雰囲気になったことで、それを喜びとしているようにも受け取れるなと思います。それと、このアレンジによる楽曲の変化は彼女たち自身の成長が反映されているようにも感じますし、アレンジ自体にその変化や成長への喜びも含まれているようでとても良いなとも思います。だから、『Familiar base』から始まって、『がむしゃらリテイク』で終わるっていう今回のアルバムはベスト盤らしく、これまでの軌跡もしっかり包括してくれるアルバムになっているのだろうと思います。

そして、このベストアルバムを正面からガッチリ受け取れるのはきっとサンドリオンを好きな人=ドリオンズなんだろうし、そういう人たちに向けたものなんだなと思えるアルバムが3周年を記念するCDであるというのが、それはもう愛の塊じゃんって思うんですよね。(ちなみに、同様にソロコレクションも「愛の塊」だなあと思います)。

 

まあ、妄想なんですけどね……いやだってまだ発売前やから……。

 

アレンジもされていることですし、ちゃんと手に入れて通しで聴いて(ライブで観て聴いて)初めて完成すると思うので、早く早く。

 

 

あ、追記。『わ』の一曲目だった『がむしゃらリテイク』が最後に来ることで、また新たにスタートラインを引いたというようにも受け取れて、とても良いなあと思いました(完)。