わたしの『いばしょ』について

 秋の虫の声、綺麗だなあ。

 

2020年9月27日、『ここいば!』というラジオ番組が終了しました。

香里有佐さん、小山百代さん、射場美波さんの3人がパーソナリティを務め、ラジオ大阪で約3年半放送された番組でした。

わたしは、小山さんを好きになって、それから番組を知りました。聴いていたのはおよそ1年半ほどの期間。その間に、気づけば番組を聴くのが習慣になっていって、日曜日の夜、楽しくお喋りする3人の声を聴いて、笑って、突っ込んで、たまにジーンとするいい話を聞いて、明日へ向かうパワーをいつももらっていました。

日曜日の夜、番組終了のお知らせを聞きました。たしかあの時は、固まったかな。なんとか受け入れようとしていたけど、3人の言葉も聴いていたけれど、信じられないというより信じたくないという気持ちが勝っていて。結局我慢しようとすればするほど我慢できなくなって、声を上げて泣きました。いや声を上げるとは思わなかった……。でもそれくらい、大切な存在だったんだと思います。そういうことに、この時初めて気づかされたんですよね。情けないなあ。それで、ショックだし、これから番組のない日曜日を過ごしていけるのだろうかとか、ものすごく不安にもなって。

だけど、お知らせの直後から、3人が言葉を届けてくれて。「最後まで『ここいば!』らしく楽しい放送にしたい」ということを番組中でも、ツイッターでも、日誌でもそれぞれ伝えてくれました。だから、受け止められなかったけど、それでも、わたしも最後まで番組を楽しく聴こうと思いました。

 

番組が終わりました。流石にお手紙は泣いちゃう。やっぱり読み上げながら泣いてしまう(なんなら収録前から泣いていたらしい)いばちゃんだったけど、最後まで読み切ったのがとても立派だったと思うし、ありちゃんも明るく優しく、だけど実は大作のお手紙だったり、普段は照れるから言わないことも言ってくれたりしたことがとても素敵だなと思ったし、もよちゃんはいつも周りを笑顔にさせること最優先にしていて、最後までそれが崩れなくて逆に今回ばかりはそれがやけに眩しく思えたりもして、でもやっぱりお手紙は優しさに溢れてて名残惜しさも滲んでて、自身の人生の話にまで至ってて、それがらしいなと思いました。

 

いばちゃんはすごく優しくて真面目でリスナーのこととても考えてくれてる人だなってラジオを通してめちゃくちゃ感じてたし、けどたまに毒吐くとことかわりと一言が鋭かったりするのとか好きでした。番組始まってから事務所所属も決まってすごいなと思ったし、これからもいろんなところで声が聞けたらって思います。

ありちゃんはすごい面白いんだけど実はしっかり者だし、わざとボケてる時もあった気がしていてそういうところも好きで、でもそれは他の2人やスタッフさんたちへの信頼だったりもしたんだろうな。ビリビリペンは押してからリアクションしてほしいし、食レポは食べてから感想言ってほしい。でもそういうツッコミどころが本当に好きでした。

もよちゃんは、リスナーだけじゃなくてスタッフさんたちまで含めて笑顔にさせることをずっと考えてるような振る舞いしか記憶になくて、無茶振りにも慣れてゴリラにもなるしガリガリのねこにもなるし、ずっとエンターテイナーでいてくれて。一番作家さんに突っ込まれてたし、一番「なんで!?ww」って言ってた気がします。この番組でそういうところも含めていろんな面を知って、さらに好きになったなあ。

時々『こいば!』になって、それぞれ3人の時とは少し違う雰囲気になるのも好きでした。生放送だったから聴けたものでしたよね。生放送も生ならではのことたくさんあって、楽しかったなあ。それからニコ生も、イベントも。うん。どれも楽しかったなあ。

 

番組が終わった直後、最後まで楽しかったからこそ、来週の日曜日には放送がなくて、その寂しさを感じることが怖くなりました。だけど、同時に、それを感じなくなる日が来るんじゃないかとも思って、怖くなりました。

なくなったことを感じなくなって、在ったことすら忘れてしまうんじゃないかと思って、怖くなって泣いてしまったんだけど、放送直後からパーソナリティの3人もそうだし、スタッフさんの声もツイッター上とかで聞くことができて、リスナーの方々の声も聞くことができて、そしてわたしにとっては、特にもよちゃんの声を翌日以降も聞くことができたことで、ちょっとずつ、前を向くことができました。だからこうして、文章にして残そうと思いました。そうすれば、『ここいば!』のことも、直後にはどうしても言葉にできなかった気持ちも、思い出そうとしなくても、心に残り続けてくれるんじゃないかなと思って。

『ここいば!』は、わたしにとって、故郷との繋がりを感じられるような番組で、そして、おそらく青春だったのだと思います。

もう青春してるとか言うの少し憚れるんだけど、それでもこんなにも終わりを意識しなくて、終わることをこんなにも寂しく思えることが、どうしても今を生きてたんだなと思えて、二度とないだろうと思ってた季節を、もう一度番組と共に過ごさせてもらっていたんだなと思いました。

本当にありがとうございました。そんなラジオ番組に出会えて、わたしは本当に幸せでした。

 

初めて番組を聴いた日、こんなブログを書くことになるなんて思っていなかったけど、そういう出会いになって、本当に良かったです。

これまで番組に関わったスタッフの皆さん、ありちゃん、もよちゃん、いばちゃん、『ここいば!』を届け続けてくださって、本当に今までありがとうございました。楽しい楽しい1年半でした。

リスナーさんたちも、ありがとうございました。わたしは皆さんとも楽しい時間を共有してたように勝手に感じていたので、勝手ながら感謝しています。

本当に本当に、どうもありがとう。

 

番組は終わりましたが、夢半ばに終わっている野望たちもぜひ叶えてほしいし、違う形になっても皆さんにはまた共演してほしい。いつかその日が来ることを心から願っています。

その日が来るまで……その日が来ても、思い出を胸に焼き付けて、思い出さなくてもいいようにしておこうと思います。

 

 

 

なんか、秋の虫の声に癒されてたら外からサイレンすごい聞こえきたんだけど大丈夫かな。え、めっちゃ近くまで救急車きたけど大丈夫かな。いや、「お迎えきたで」じゃないねん。来週からも生きるから!わたし!